GR-SAKURA で遊んでみる(6) 簡易ブートローダ

以前、「RX63N の内蔵 ROM への書き込み可能回数が僅か 1,000 回なので、気軽に書き込みができない」という趣旨の記事を書いた。ある程度の規模のソフトウェアになってくると、(特にデバッグ時の)ビルド回数は 1,000 を超えるだろうし、その都度 ROM の内容…

XMODEM についてのメモ

仕事でしばしばお世話になっている XMODEM の話題を(といっても、個人的な備忘録に過ぎないが)。 概要 XMODEM プロトコルは 1977 年に Ward Christensen 氏によってMODEM.ASM プログラムに実装されたプロトコルで、二つの計算機間に於けるバイナリデータの転…

GR-SAKURA で遊んでみる(5) 内蔵 Flash ROM の書き換え

RX63N の内蔵 Flash ROM の内容を書き換える方法が気になったので、調べてみた。 概要 GR-SAKURA の MCU の型名は R5F563NBDDFP で、1 MiB の ROM を内蔵している*1。この ROM の使い方は、ハードウェア・マニュアルの「47.フラッシュメモリ」に記載されてい…

GR-SAKURA で遊んでみる(4) Hello World

素の GR-SAKURA では、デバッグに使えそうなのは LED×4 程度しかない。 さすがにこの状態でのデバッグはキツいものがあるので、まずは PC との間で非同期のシリアル通信ができるようにしたい。一般的な方法としては、 USB ケーブルを接続し、PC に対して GR-…

GR-SAKURA で遊んでみる(3) GNU toolchain による開発環境の構築

前回 LED の点滅プログラムを書いたものの、Renesas 製のツールチェインにてビルドすることを前提としたもので、Windows PC でないとビルドできない。普段は NetBSD や Linux を使用しているので、ちょっとしたことを GR-SAKURA で試すのにもわざわざ Window…

GR-SAKURA で遊んでみる(2)

先日購入したGR-SAKURA の JTAG I/F の場所にピンヘッダを半田付けした。これで、E1 エミュレータを用いたデバッグが可能になる。 開発に必要なツール群は、以下の URL より入手した。【無償評価版】RXファミリ用C/C++コンパイラパッケージ V2 (統合開発環境…

GR-SAKURA で遊んでみる(1)

以前オープンソースカンファレンス 2012 Kansai@Kyoto に立ち寄った際、GR-SAKURA ボードの紹介をみて興味を持ったのだが、結局何もしないまま二年が経過してしまった。 ブースでお話を伺った方からは「このボードでどんなことをしてみたいですか?」と尋ね…